賢い塾の選び方

６－１１２．ＩＴＴＯ個別指導学院の講師の淫行事件

　教え子淫行疑い塾講師逮捕、授業後「立場利用した」
　（産経新聞・２０２３年７月２６日）

塾の教え子で高校３年の女子生徒（１７）＝東京都＝に授業後の教室でわいせつな行為をしたとして、警視庁葛飾署は２６日までに、児童福祉法違反（淫行させる行為）の疑いで、学習塾「ＩＴＴＯ個別指導学院」の講師、小鴨俊明容疑者（３７）＝埼玉県三郷市鷹野＝を逮捕した。署によると、「講師の立場を利用した」と容疑を認めている。

小鴨容疑者は今年３月ごろから頭をなでたり、学校の課題を教えたりして好意を抱かせ、授業後の教室内で複数回性行為をしたとみられる。女子生徒の帰りが遅かったため両親が理由を聞き、署に相談していた。

逮捕容疑は６月、都内の塾で、講師の立場を利用し、女子生徒が１８歳未満と知りながらわいせつな行為をしたとしている。

　「立場を利用した…塾の中で１０回くらい行為に及んだ」
　－－－塾講師を高３教え子への淫行容疑で逮捕、自宅やホテルでも、警視庁
　（ＴＢＳテレビ・２０２３年７月２７日）

塾講師の男が教え子の女子高校生と授業後の教室でみだらな行為をしたとして逮捕されました。東京・足立区の学習塾に勤務する小鴨俊明容疑者（３７）は先月の深夜、授業後の教室で教え子の高校３年の女子生徒（１７）とみだらな行為をした疑いがもたれています。

警視庁によりますと、小鴨容疑者は女子生徒に対し、今年３月ごろから個別指導を始めて頭や手を触るようになり、４月から先月にかけ、自宅やホテル、教室でみだらな行為を繰り返したということです。

取り調べに対し、小鴨容疑者は「講師の立場を利用した」「塾の中で１０回くらいみだらな行為をした」などと容疑を認めているということです。

　本日の一部報道につきまして
　（自分未来ホールディングス株式会社ＨＰ・２０２３年７月２６日）

各位
自分未来ホールディングス株式会社
代表取締役社長 小野 誉之

本日の一部報道につきまして

当塾のフランチャイズ加盟校である「ＩＴＴＯ個別指導学院足立綾瀬校」（経営：Aaab株式会社、５校舎運営）において、同運営会社の従業員、小鴨俊明（３７歳／２０２１年１０月より勤務開始）が教え子である１７歳の女子高校生に対しわいせつな行為をし、児童福祉法違反の容疑で逮捕されたとの報道についてご報告させていただきます。

７月２６日に運営会社から、警察の立ち入り捜査が入ったこと、従業員が逮捕され約２週間拘留を受けること、の報告が上がってまいりましたが、警察の捜査段階で本人が拘留中ということもあり、現時点では本部として事件の詳細が把握できていない状況でございます。

しかしながら、当塾チェーン内においてこのような事案が発生したことについて、弊社として弁解の余地はなく、真摯に受け止めるとともに、チェーンとして大いに反省すべき事案と認識しております。また、被害者の生徒様、ご家族、及び関係者の皆様には多大なるご迷惑をお掛け致し、心より深謝申し上げます。

今後の捜査については、当該加盟校はもとより本部としても最大限の協力をさせていただき、事件の全容把握に努めてまいる所存です。

当該加盟校および企業につきましては、今後の動向や調査結果を踏まえ厳正な処分を課させていただきますが、チェーン本部として指導に不十分な点があったことを大いに反省し、再びこのようなことが発生しないよう再発防止に努めてまいる所存です。

改めまして、関係者の皆様にも深くお詫び申し上げます。

ご連絡先
自分未来ホールディングス株式会社
TEL：０５２－３０８－８０８０
FAX：０５２－２４２－８００８
広報担当／大園未来
ozono@ganbaru.co.jp

　「塾の中で１０回くらい淫らな行為」
　－－－３７歳講師「女子高生へ教室で繰り返しわいせつ」呆れた言い分
　（フライデー・２０２３年８月２日）

授業が終わり生徒や教師が帰宅し、他に誰もいなくなった夜の教室。男はそこで、教え子の少女に繰り返しわいせつな行為を働いていたようだ－－。

警視庁葛飾署は、７月２６日までに児童福祉法違反（淫行させる行為）の疑いで埼玉県三郷市の塾講師・小鴨俊明容疑者（３７）を逮捕した。小鴨容疑者は東京都足立区内の塾内で、教え子の高校３年生の少女Ａさん（１７）が未成年と知りながらわいせつな行為をしたとされる。警察の調べに対し、「塾の中で定期的に淫らなことをしていた」と犯行を認めているという。

「小鴨容疑者はＡさんに好意を持っていたようです。個別に学校の課題を教えるなどしてＡさんの歓心を買おうとし、今年３月ごろから頭をなでたり手を触るようになったとか。４月からは、さらに行動がエスカレートします。人がいなくなった教室だけでなく、小鴨容疑者の自宅やホテルで淫らな行為を繰り返していたそうです。

帰宅が遅いことを不審に思った両親が、Ａさんから事情を聞き警察へ相談。事件が発覚しました。調べに対し小鴨容疑者は、こう供述しているようです。『塾の中で１０回くらい淫らな行為をした』『講師という立場を利用した』と」（全国紙社会部記者）。

＜２人きりの状態になりやすい塾＞

塾講師によるわいせつ事件が多発している。主な事例を以下に紹介しよう。 なぜ塾講師による犯行が続いているのだろうか。「塾は学校ほど生徒や教師の数が多くなく、授業が終われば比較的２人きりの状態になりやすいんです。さらに個人指導のやり方など、講師それぞれの裁量に任されている部分が大きい。一部には、そうした状況を悪用し生徒にわいせつな行為を働く講師がいるのでしょう。親は子供の異変に気づいたら、スグに当該の塾に報告。事件性があるなら、警察に相談すべきです」（同前）。今回逮捕された小鴨容疑者も、密室での行為に味をしめ犯行を繰り返していたようだ。

　考察

学校の教師や塾・予備校の講師による性犯罪が続いている。ＩＴＴＯ個別指導学院では、講師が女子高生と仲良くなって、いけないことをやって、逮捕された。みだらな行為をした場所に、自宅やホテルだけでなく、塾も含まれている。という点が衝撃的である。他の生徒がいない塾なのか、あるいは他の生徒が来ない時間帯に呼び出したのか、どちらか分からないが、神聖なる教育の場である職場でそのような行為ができるという点で、この犯人には異常な部分がある。

チェーン塾の多くでは、生徒の成績を上げるよりも生徒の数を増やす方が評価されるなど、講師としてのやり甲斐を感じにくい状況となっているので、講師の定着率が低く、そのため講師募集を常時行うような事態に陥っている。「誰でもいいから来てくれ」というような人材募集をすると、異常な部分のある人材が紛れ込みやすくなる。このような事態を防ぐには、採用時にしっかりと人材の質を見抜く必要があるが、それには手間暇がかかるので、人材不足のチェーン塾では不可能だ。さらに、同じ理由でチェーン塾では講師に対する研修がほとんど実施されていないのが現状だ。

被害に遭わないためには、人材をしっかり選び、充分な研修を経て教壇に立たせているという塾を選ぶべきである。このような事件が起きるたびに、運営元は「再発防止に努める」とコメントしているが、効果的な対策を講じることができたという話は聞いたことがない。講師の定着率が低い塾では、構造的に、このような犯罪を防止することは困難だ。

だから、塾を選ぶ際は、講師の定着率が大いに参考になる。いくつかの個別指導の大手塾では「担当講師の変更が年に何回もある」という声をよく聞くが、そのような塾は異常な部分がある講師が勤務している可能性が高いので、すぐに見切りを付けた方がいい。

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